資産ごとの時間とリスクの関係(資産価値のバラツキ)を確認します。
リスク、リターンの値はmyINDEXさんの2013年12月末(20年年率)からもらってきました。"リターンは複利計算"と記載されているので相乗平均だと思います。よって「n年後の中央値(メディアン)とそのバラツキ」を求めます。とりあえずn=20年とします。いつもと趣を変えて現金やコモディティ、金も入れてみました。均等型はそれ以外の8資産です。
【資産価値のメディアンと±1σ(linear)】
太いバーがメディアン、エラーバーが±1σ(68%が含まれる範囲)を表しています。1σ程度ならほとんどの資産が元本割れしません。ただリスクに対してリターンの数字はコロコロ変わります。この1年間の寄与だけでかなり押し上げられていることに注意です(年率1~2%程度)。
さらに確率分布を拡張すると、
【資産価値のメディアンと±3σ(log)】
上下3本ずつのエラーバーがそれぞれ±1σ、±2σ、±3σ(68%、95%、99.7%が含まれる範囲)を表しています。レンジが広いのでlogにしています。メディアンを挟んでlogで上下に等間隔なので対数正規分布です。
2σになると元本確保が難しい資産が多くなります。アセットアロケーションを見積もるときに本当は3σとりたいところですが2σにしないと成り立たないので仕方ないです。均等型のように分散するとエラーが相対的に小さくなっていることもわかります。
ところで私の言う「時間リスク」とはリスクとリターンと時間とをすべて含んだ将来の評価値のブレ量を指すものとします。普通のリスクリターンではおもしろくないのでこちらで考えたいと思います。この時間リスクもウォッチングリストに加えます。
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