ETFは「配当収益(インカムゲイン)を全額分配しなければいけない」というルールがあります(キャピタルゲインは除く)。
投信の特別分配(元本払戻)と違い普通分配相当しか存在しないので必ず課税されるはずです。
再投資する場合、配当を3%、税率を20%とすると0.6%の「複利ロス」になります。
せっかくの低い信託報酬が元の木阿弥です。
要するに実効的な信託報酬が+0.6%されると考えて差し支えないと思います。
ただし無分配で繰り延べても最終的には課税されるので単純にはいかないです。そのへんは関連記事を参照願います。
毎月分配型投信やインデックスファンドの分配が騒がれるのにETFの分配が騒がれないのはなぜだろうと思いました。
実力以上の分配金を放出する毎月分配型はどうでもいいですが、スタムは20円(基準価額の0.1%程度)で押さえ込んでいるのにETFはダダ漏れです。
ETFは「そういうもの」という了解があるからでしょうか。
ETFは受け取り派が多くて再投資派は少ないのでしょうか。
このように再投資課税複利ロスの視点で見るとETFは長期投資に向かないという認識です。
また価格の市場カイリという不必要なシグマ増幅要因もあります。
その他売買単位、積立、再投資などのシステム的にも使い勝手がいいとは思いません。
一方取引時間中に指値で購入できるなどのレスポンスの速さはあると思います。
だからETFはコストやカイリが相対的に無視できるゲイン系のレバレッジ・インバースETFで短期売買に使われることが確立されつつあるのでしょうか。
【追記】
例えば以下のようなETFが上場されます。「日経平均レバレッジ・インデックス」が対象のETFはこれで3本目だと思います。
(関連記事)
1. 引用させていただきました。
しかし、(他のエントリーの)グラフはどれも素晴らしい出来栄えですねーヽ(´―`)ノ