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インデックス・ドライバー

コストの積み上げヒストグラム

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コストの積み上げヒストグラム

信託報酬率引き下げに関する疑問」で「インデックスファンドの使い捨て問題」について少し触れました。とりあえず今回は現状のインデックスファンドのコスト分布がどうなっているかを確認するために、以前から考えていたコストの表現方法をテストしてみたいと思います。

Morningstar Japanのファンド検索において、日本株を始めとした8資産+バランス型を検索し、とりあえず出てきたインデックスファンドとETFを資産ごとに色分けして積み上げヒストを描いてみます(DC専用を含む2015/9/E時点の税込信託報酬率)。

【運用管理費用の積み上げヒスト】

日本株はTOPIX以外に業種別ETFなどへんなものも混ざっています(日経225は無し)。また日本株とバランス型のファンド数が多くなっているので、各資産のNで規格化して面積が資産間で同じになるようにします。

【運用管理費用の規格化ヒスト】

ブロードに分布しているか否かが比較的わかりやすくなりました。この規格化ヒストから累積で積み上げコントアを描いてみます。

【運用管理費用の累積コントア】

日本債やグロ株は初めの方から、グロRや新興国は途中からコントアに加わっていることが、それぞれの資産のコスト傾向を表していると解釈できます。新興国やグロRも左に食い込んできてほしいところです。

さらに規格化ヒストからエンサークル的に積分を求めます。

【運用管理費用の累積ヒスト】

ここで累積で0.5になる管理費用を「ハーフコストディアメター(HCD)」と定義するとそれぞれ以下のようになります(単純平均とは異なります)。

【累積半値(はんち)の管理費用】

【考察】
コストの分布で特にわかりやすいのが最初のグラフです。例えば日本株(水色)は大きく3つのグループに分かれているのが特徴として挙げられます。大雑把に左から「確定拠出年金(DC)」、スタムなどの「(初代)低コストインデックスシリーズ」、そして「昔のインデックスファンド」に相当すると考えられます。最近のニッセイやDIAMはDCのグループに食い込んできていると思われます。

スタム以前のIFはいわば旧世代、最近のIFは第二世代低コストインデックスともっともらしく名づけられるのですかね。おそらく使い捨て問題の筆頭は「昔のインデックスファンド」グループと思われます。もしかしたらスタムやイーマックスでさえすでに足を踏み入れているのかも知れません。

他にこのグラフを眺めると、新興国やグロRは0.6%付近に集中しており、コストダウンの余地が大いにあると思いますので、低コスト化を引っ張ってくださる運用会社さんにおかれましては、同じような資産クラスの競争だけでなく、このあたりのコスト削減をお願いしたいです。よろしくお願い致しますm(__)m

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