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インデックス・ドライバー

インデックスファンドの上場とインデックス長期投資は本質的に矛盾していないか

「インデックスファンドの上場」とは上場投資信託、つまりETFのことです。運用管理費用の販売会社分が必要ないので一般にコストを低くできるとされています。

こないだゲットしたロジカルETF「四皇」を見て早速思ったことがあります。

一日の取引価格の変化です。

【ETF1477(最小分散)の値動き@2015/12/25】

値が「飛ぶ」んですよね。振幅にして6%もの大きな変動です。日中の「指数」の動きがわからないため推定となりますが、複数の銘柄に分散されているなら普通このような現象は起こらないと考えています。つまりこれは指数ではなく取引価格だけが飛んでいると理解しています。

【ETF1475(TOPIX)の値動き@2015/12/25】

一方でメジャーなトピックスはそこそこ追従しています。それでも設定から日が浅い1475では1%程度のカイリが発生しているようです(1306は0.1%程度)。この数値は信託報酬率に比べて相対的に大きいという認識です。

なお私のゲットしたロジックETF「四皇」の先週末時点のカイリは以下の通りです(Morningstar Japanより)。

【カイリ率@2015/12/25】

【考察】
インデックス投資はもともと盛んに売買するような性質のものではないため、必然的にETFの売買量は少なくなると思います(短期的なレバレッジ型を除いて)。さらに統計インデックスのマイナーさも手伝ってこのような動きは必然かと思います。長期インデックス投資の性質上、ETFにおいては売買高が少なく価格が暴れるのが「あるべき姿」なのだと思います。

つまり取引所において需給によって価格形成されるETFでは必然的に「カイリ」が大きくなるのではないか。TOPIXなどのデファクトスタンダードな指数では取引量がそれなりにあるようですが、同種品やマイナー指数の乱立で資金が分散しがちですし、バイアンドホールドが基本とされるインデックス投資で充分な取引量を仮定してよいかは疑問に感じます。基本的に「買い」しかないなら市場で価格形成できるのでしょうか(そのためのマーケットメイカーが設定されるようですが機能しているかは別問題)。

ETFを考えた人は何を思ってインデックスファンドを市場に上場させたのでしょうか。基準価額は別にあるとしても、目的と手段にあまり整合が取れていないように思うのです。インデックス長期投資の売買特性に矛盾した市場による価格形成、市場価格と基準価額とのカイリにより低いとされる信託報酬の数年分をキャンセルする余計なバラツキの発生。そもそも「配当分配再投資課税ロス」のあるETFはその仕組みの時点で長期投資に向いていないと思っています。

インデックス投資がメジャーになってきたのがここ10年くらいのスパンしかなく、また人口構成から考えても売却による切り崩しより購入する流れの方がまだ強いフェイズではないかと思っています。数十年後、現在インデックスを積み立てている投資家が取り崩す時代になると需給がうまくいくのでしょうか。

というか、必ずしも「インデックス投資=長期投資」ではないですし、ETFもインデックス長期投資のためだけに作られたものでも無さそうなので問題ないのかも知れません(例えば金融機関のいわゆる持ち高調整など)。

少なくとも現状ではこの価格形成や配当分配の仕組みに合致したレバレッジ・インバース型がETF市場を席巻しているようです。

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