【インデックス投資の高みへ】
「インデックス投資」、これを知ってかれこれ10年経ちます。しかし一向に定量的にならないのです。
例えば一般にインデックス投資は「市場平均が取れて負けないこと」が”論理的”というようなススメ方をされると思いますが、その市場平均(時価加重比率)の意味や合理性、また未来の持続可能性に関して定量的な説明に出会ったことはありません。
要は理屈や課題が深く掘り下げられず話が表面的で浅いため、少し考えると疑問や矛盾が見えてきたりします。そういうのが認識も議論も改善もされずにずっと放置されている状態と考えています。逆になんでこれでいいのか誰も突っ込まないのでしょうか?
「自分の投資法も定量的に説明できないのに何が論理的だ?」
そう思いませんか?
なんでもいいです、アイデアやご意見を広く募集しています。
例えば、メディア記事等をもっと定量化してもらうとか。金融機関やネット・書籍等でインデックス投資を啓蒙している媒体、要はインデックス投資関連の「ビジネス」にもっと議論のレベルを上げてもらわないと。少なくとも”プロ”とか言っていたり対価をもらってやっているとかなら損得だけでないそれなりの質や責任のある議論はしてもらわないといけない。
(ちなみに私もクオリティが「その域に達していない」ので、ブログ広告料等含め対価を要求できる水準ではないと認識しています。もともと暇つぶしですからね。ブログ書きとしても聞きかじったことを何も考えずに右から左に流すだけといった無責任な運営は避けたいと考えています。)
客観かつ中立な立場で考えてみるとインデックス投資はロジックが弱い。上述の時価加重の定量性や諸般の整合性の他に、例えば右上がりという希望的な仮定の上に乗っかっているだけでそれ以上の対策や改善に乏しい。未来永劫その仮定が崩れるようなリスクはないのか?とか(将来への当事者意識、主体性と表現できるでしょうか。他人事では済まない話だと思うのですが)。
それでも資産形成の中では無難で、数学や統計とも相性がいいので、消去法的にインデックス投資を選んでいる事情があります。
そこはやはり自分のやっている投資法にはレベルを上げてもらいたいですし、定性的にも定量的にも「絶対的にインデックス投資がいいんだ」、と胸を張って主張できるような基礎が築かれることを望んでいます(少なくとも定量的でなくても言っていることの一貫性をもたせてもらえるとよいです。たちどころに矛盾や疑問が解消すると思います)。
私が携わる仕事や私がこれまで生きて学んできたことを踏まえると、何も間違ったことは言っていないと思います。同時に、そういう「正論(理想)」が通用しにくいことも、それが通用せず苦悩する無様さも、よく知っています。
中には定量とか必要ない、フリーライドしているだけでいいとか、そういった意見もあるならそれでもいいですけど、それなら「インデックス投資はロジカル」とか軽々しくいうのは控えた方がいいと思いますし、少なくとも金融機関にコストを下げさせることだけがインデックス投資の進化ではないと思います。
インデックス投資は気楽さばかりが前面に押し出される傾向がありますが、背景を支える理屈や課題(リスク)、改善策を押さえた上で他人に推奨するなりしたいですよね。それが「責任」ってものではないかと考えます。
冒頭の画像は志賀高原・横手山スキー場の山頂です。日本で通常営業しているスキー場で最も標高の高い場所です。右手前に見えるのが笠岳(笠ヶ岳)、奥には遠く北アルプスが壁のように立ちはだかっています。
インデックス投資も現状に安住せず、基礎を固め弱点を強化して「真の高み」へ到達してほしいという願いが込められています。
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1. 無題
例えば私が最近考えているのは、日本のインデックスにしても、トピックスと225のどちらに長期投資していいのかは誰もわからないのですよね?
それは株価の将来はわからないからです。
だとすれば経費率の低いものを選ぶか、分散効果は低いかも知れないが、半分ずつ購入するくらいしかないのかなと。
結局インデックス投資というのは、予測できないことを最大限認めた上で、少しだけの確実っぽいもので構成していくものなのかなとか思ってます。長くてすいません。